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第41話 元婚約者との決別

مؤلف: 櫻井綾
last update تاريخ النشر: 2026-09-28 06:00:05

 赤みがかった金髪に、王家特有の、強気な紫の瞳がぎらっと輝く。

「第二王子殿下……」

 突然ユロメア邸へと押しかけてきたのは、聖女アリサの婚約者である、第二王子のヴォルシング・アーヴェルトそのひとだった。

 いくら王族とはいえ、先触れすらない大変失礼な訪問だ。ひと足先に玄関ホールへと出迎えにきていたお母様も、扇子で口元を隠しながら、目元を険しくしているのがわかる。

「釣れないなぁ、ジュリエッタ。俺と君の仲じゃないか。そんな他人行儀な呼び方はやめてほしい」

 丁寧な所作ではあるが、なんとなく違和感を感じた。ぞわりと肌が粟立つような感覚がある。

 ……何より。彼との婚約はとっくに解消されているというのに、こう何度も名を呼び、馴れ馴れしく笑みを向けられるのはとても不愉快だ。

 玄関ホールへの階段、その中ほどに立つ私のところまで、歩み寄ろうとでもいうのか。ヴォルシングがこちらを見上げ、足を踏み出した。

「――止まって」

 即座に

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